uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

デリー3大世界遺産!クトゥブミナール、フマユーン廟、ラールキラー!

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デリーにある3大世界遺産をご紹介!どれも違う時代に作られた物でクトゥブミナールが13世紀に、フマユーン廟が16世紀、ラールキラー(レッドフォート)が17世紀です。
特にクトゥブミナールはイスラム支配が最初に入った建築物なのでインドっぽさとイスラムっぽさが混ざった感じがしましたよ!

 【目次】

  • インドにイスラムが入ってきた!クトゥブミナール!
  • タージマハルより好きかも!?フマユーン廟!
  • 広くてかっこいいぞ、ラールキラー!
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ガンジス川はぬるかった

人生で一度は見て見たかったガンジス川。そこは完全に異文化だったけど、混沌を受け入れる器の大きさがある気がしました。

【目次】

夜のお祈りアルティーのカオス! 

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見渡す限り人、人、人!!!!!これこそ、インド人もビックリ!では?!ハレトモくんもビックリ!!

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日没から毎晩あるというアルティーはとにかく人だらけでものすごい熱気!6人の僧侶の生歌と生演奏が会場に鳴り響き、炎を持った修行僧が歩きまわっています。

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盆踊りのような手拍子も途中で入り、ロウソクを回して踊っててなんだかお祭りみたい。
熱気はこちらの動画をご覧ください!

でもふと横を見ると涙ぐんで僧侶達を眺める人も。そうか、ここは聖地なんだなー。 

ヒンドゥー教徒にとってガンジス川は聖地。毎晩このアルティーというお祈りをしているんですって!アンビリーバボー!!!
ガンジス川は畑で農業したり、生活のための食べ物を得たり、浄水して水道の水に使う大切な川。ガンジス川のおかげで暮らしているから、ありがとうという感謝の気持ちで毎日お祈りする。ガンジス川を喜ばせることは豊穣につながる、ということで、日々ヒンドゥー教徒たちはお祈りするんだとか。毎日かぁ。毎日これかぁー!!

すごいぞ、ガンジス川、母なる川!!!

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見学中にもどんどん人が増えてとにかく圧倒される。こんなのを毎日しているなんて、日本人の私には想像できなかった価値観!
会話も出来ないくらいの大音量!すごいエネルギーに完全にポカーン。写真で分かりづらいかもしれませんが、川にも船にのって人がいるんです!もう、メッチャうじゃうじゃいるんです!!!スゲーーーー!!!!! f:id:uwabami_jp:20171113215133j:image

「グッドラックグッドラック」

ボサボサのヒンドゥー遊行僧がムトウに謎の印をつけようとやってくるが

「ノーノー!ノーサンクス!」

あの印をつけられたら何が起こるかわからないのでとりあえず断る。なぜかムトウばかり声をかけられるのは前世でインド人だったのかな?

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ヒンドゥー教にとって黄色、オレンジ、赤は火の色を表す大切な色だそうで、僧侶たちはたいていこの三色を着ているんだとか。

なるほど、だから火を持って歩いている人がいるのねー🔥

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インド式マルコメ君も堂々と参加。小さい頃からこの世界で育つんだなー!すごい物を見て育つんだな〜!たくましく育つだろうな〜!!!

とにかくすごいカルチャーショック!でもこれを体験できて本当によかった!ナマステ〜! 

アルティーに向かうのも大変! 

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これだけの人間がガンジス川に向かうので、もちろん道も大混雑!でもその道には牛がいたり、物乞いがいたり、観光客がいたりで激しくごった返し。そしてバイクの排気ガスとクラクションのオンパレードー!!🛵🐃🏍🐂🛵🗯

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牛はシバ神の乗り物で神聖な生き物なので誰も殺しません。だからそこら中に野良牛がいます!🐂牛🐃牛🐄そしてもちろん神聖な牛様の出したものもそこら中に落ちています!💩

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向かう途中に世界的アイドルも!若干ニセモノっぽい!!

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インドの神様はキラキラピカピカ!

もう情報量が多すぎてシャットダウンしそうだったな!笑

早朝の沐浴。ガンジス川はぬるかった。

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夜のドンチャン騒ぎとは一変、早朝のガンジス川は沐浴の人がたくさんいるものの、うるさくはなく、朝もやも手伝って聖地感が増していました。

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「これこれ!ぼくが見たかった景色!」
ハレトモくんも大興奮!本当にガイドブックなどに載っている写真通りなのねー!
え、ハレトモくんを知らないだって?
そんな人はこれを買ってね!

しゅばばばばばばびじゅつかん

しゅばばばばばばびじゅつかん

 

 

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早朝から沐浴してる人がたくさん!
後ろにある建物はシヴァを祀る寺院です!カラフル! f:id:uwabami_jp:20171113220811p:image

静かに水をかぶる人、口をすすぐ人、泳ぐ人もいるよ!ガンジス川でバタフライもクロールも平泳ぎもリアルにあります!

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洗濯屋さんもいます。ご苦労様です!洗った後に洗濯物を投げるんですが、いい場所に投げないとまた汚れちゃいそうな場所で洗っていますね!頑張れ〜!
川岸には家、ホテル、神殿、そして火葬場もあります〜!大体なんでもあるな!

 

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じゃじゃーん!

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このロウソクに願いを込めて流すと良いとのことでuwabamiもやってみました!

もちろん願いは「uwabamiは世界に知れ渡った!」

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uwabamiロウソクはなんとか消えずにしばらく流れていきましたー!見えますか?流れて行くロウソクが!知れ渡れ〜!!!

 

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朝日も雄大で美しい。ヒンドゥー教にとってガンジス川は聖地。
ガンジス川で死ねば解脱できると考えられています。解脱とは輪廻から出ること、つまり神様の世界へ行くこと。それが魂の願いだとされています。ここで死ねなかった人や、遠くで暮らす人も火葬して灰をガンジス川に流すのが幸せとされています。

 

いいことすると天国行く、悪い事すると地獄へ行く。それはあくまで輪廻の中の出来事で、また生まれ変わってこの世界にやってきてしまう。解脱はその輪廻から出て魂の故郷である神様のところへ帰り、もう生まれ変わらないということ。

神様は心、魂になって自分達の中にいて、小さく囁く存在らしい。
でもほとんどの人は頭で考えて行動する。心の声はとても小さく囁くので、ついつい頭の声にしたがってしまいがち。

例えば飲み会。

たくさん飲んでウキウキなんだか楽しい気がする。

頭「もう一軒行こう!」

心「もうこの辺でやめて帰ろうよー」

頭「でもまだ楽しみたいよー!いいじゃんたまには!」

心「…帰ろうよー。」

 

結局飲みすぎて二日酔いして後悔なんてことも!?


この世界に何回も来たら心が嫌になる。
魂、心が何度も転生すると疲れて傷つくから、本当は解脱したい。
解脱すると魂は神様のところへ戻る。

飲み会して楽しい。でも終電では家に帰りたい。安心したい。
魂も最後には解脱して神様の場所に帰って安心したい。

 

なんか、、、、

そんな感じらしい!!!!!

 

帰ったらもう少し勉強しまーす!汗 f:id:uwabami_jp:20171113221902j:image

バラナシで死ねば解脱できるのでここで死にたい人が集まってくる。死ぬ事を待っている老人たちの為の寄付でまわっている施設もある。(モモチュバワン?というらしい)

そういう人は物乞いになるが、死ぬことをまってる物乞いは静かに座っているだけで施しをせがんだりしない。

深い河を読んだばかりのはらだ的には、日本人だからわかる宗教観があるような気がする。f:id:uwabami_jp:20171113220342j:image

ガンジス川は人間のせいで汚れてるけど、世界に繋がっている。
すごい場所だ。

そんな混沌を受け入れる、ガンジス川はぬるかった。 

 

ガンジス川の沐浴に向かう途中

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ガイドさんに勧められて現地チャイを飲んだよ!上の写真の右端にいるおじさんがもっているヤカンにチャイが入っている。このヤカン、しばらく洗ってなさそうだよ?
まじか。これ、飲めるのか?ガイドさん、本気かな?
ドキドキドキドキ。。。。
お腹の弱いムトウ氏もおっかなびっくり飲んでみた。

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う、う、うまい!!

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普通に美味しいではないか!ほどよいスパイス感で飲みやすいぞよ!
むしろこれは甘めのミルクティーに近い!
素焼きの使い捨てのコップで飲むチャイ。よく見るとミネラルウォーターが店の横に積んであったのでミネラルウォーターで入れたチャイっぽい。お腹もグルグルならず。
ふー。ガンジス川にリバースなんてしたくないからね!よかったよかった。

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歯磨き用の木を売ってる人もいたよ!インドでは歯ブラシにこの木を使うんだって!
でもここは公衆トイレの前だよ!なんだかドキドキしちゃうよね!

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沐浴前に歯を磨くのかしら?公衆トイレの前は歯磨きする人がたくさん!
木で歯を磨いたら日本人は歯茎から血が出まくりだろうな〜!

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いろんな人がいます。本当にいろんな人が。

火葬場周辺にはマキもたくさん。

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ガンジス川は本当にすごかったです。ここだけを見るためにまた来たいくらいの情報量でした。

ヴァラナシのガイドVinayさん

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ヴァラナシ(ベナレス)を案内してくれたのはVinay(ビネ)さん!
ビネさんはアーユルヴェーダやヨガの先生で日本にもよく来ているそうですよ!
横浜に住んでいたこともあり、日本語が上手です!
ガイドして欲しい人はメールしてくださいね〜!(宣伝)
Vinay.ght@gmail.com

ビネさんのFB

https://www.facebook.com/vinay.jayswal



ボンくんインド置き去りの危機@タージマハルその1

タージマハルで我らボン君が置き去りにされる危機に直面しました!

ボン君を知らない人もいると思うので、ざっと説明しますと、uwabamiの初めての絵本『しゅばばばばばばびじゅつかん』やアニメ『ボンとハレトモ〜古代遺跡で大慌て〜』の主人公のでっかいグルメっ子なリスです。え?『しゅばばばばばばびじゅつかん』を知らない?ですって!?!?そりゃえらいことだ!!ここからすぐに購入しましょう↓

しゅばばばばばばびじゅつかん

しゅばばばばばばびじゅつかん

 

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↑これがぬいぐるみのボン君です。 

 

厳重すぎるセキュリティ

いよいよタージマハルへ向かう。超有名世界遺産。さすがに観光客が多い。そして、やたらに厳しいセキュリティ。場内に入るためにはボディチェックを受け、カバンのチェックを受け、貴重品以外のものを持っていると没収されるという厳重っぷり。たしかに身軽な観光客が多くて大きなバックを持っている人はいなかった気がする!「貴重品以外、全部バスに置いて行ってね〜」とガイドさんにいわれ、ムトウの大きなリュックを残し、はらだの小さなバックでゴーした。

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↑セキュリティ前のチケット売り場

 

 

でも、どうしてもボン君とタージマハルのツーショットを撮りたいuwabamiは小さなバックにボンちゃんをねじ込む。

「せっかくだから、ボン君持って行ってタージマハルとツーショット撮ろう〜。きっとこの小さなバックに入れてれば大丈夫さ!」

 

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↑ボン君がねじ込まれたバック。パンパンである。

 

ボディチェックの列に並ぶ。男女は違うレーン。はらだのカバンをムトウが持ち。セキュリティチェックへむかう。

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↑まるでディズニーランド

 

女性はテントの中でチェックされ、男性は外。
セキュリティチェックは、金属探知機と軍兵みたいな人のボディチェック。ここで不審物があると没収されてしまう。

ムトウのターン。金属探知機は普通にスルー。次、軍兵のボディチェック。インド人慣れしてない一般ピーポー日本人ムトウからすると、インド人の真顔は結構怖い。近いともっと怖い。この軍兵さんはムトウの小学校の担任だった菅澤先生くらい恐かった。※当時比較

軍兵にペタペタ体を触られたあと、カバンのチェックへ。小さな赤いカバンを開けられ、中を見られる。

 

「ん?」軍兵が何かに気がついたよう。

 

यह क्या है ?なんか言っている!

そして、鷲掴みにされるボン君。

 

「何だこれは?」軍兵に聞かれる(聞かれた気がする)

 

ヒンドゥー語が清々しいほど分からないムトウは思いっきり日本語で

 

「貴重品です。」

(KI CYO HIN DESU。)と答える。

 

「इसे मत लेना क्योंकि यह दर्शनीय स्थलों की यात्रा से संबंधित नहीं है」

土着のヒンドゥー語でまたなんか言っている軍兵!

 

なんて言ってるか全然分かんないけど、僕の予想では、「これは観光と関係ないものだから持って入ってはいけない。」だと思う。。。

 

むむ!!!

 

やばい!!!ボン君は没収されたくない!!!あんなところやこんなところ、bami飯など、運命を共にして来たボンちゃんを、こんな辺境の地で没収されるわけにはいかない!!うまうま!!

 

 

焦ってきたムトウ。そして軍兵恐い!
と、そこでガイドさんが後ろから来てくれて説明をしてくれる!こちらもヒンドゥー語なのでまったく分からないが、ムトウ予測変換の結果では、

 

「このぬいぐるみはボンくんといいます。このぬいぐるみはとっても貴重なもので、この東洋人は肌身離さずいつでも持っているんです。ナマステ。」って言ってたと思う。

 

軍兵さんも土着の言葉で何かに喋ってる。

इसे मत लेना क्योंकि यह दर्शनीय स्थलों की यात्रा से संबंधित नहीं है

 

ガイドさんと軍兵のボン君をめぐる攻防! !!

 

負けじと土着の日本語でムトウも参戦

「これは貴重品です。」

(KOREHA KICHYO HIN DESU)

 

なんということでしょう!!ボン君をめぐる国際的なカンバーセーション!!!
そして、、、。

 

軍兵「मैं समझ गया कि मैं समझ गया कि

 

※わかったわかった。って言ってた気がする。

 

 

ガイドさんの巧妙な説得と、ムトウの土着日本語によって何とか軍兵を説得!
無事にボン君は何を逃れた!ふー。ガイドさんありがとう!

しかし、最後に一言。

 

「中では絶対に出すな!没収されるぞ!」

 

あれ?写真撮れないじゃん。。。

 

 

タージマハル編、つづく。

 

宗教融合の夢、アンベール城、ファテープルシークリー

ナマスカール!町ではナマステじゃなくてナマスカールっていうらしいよ!
インドは奥深い!パワフル!

【目次】

 

アンベール城は広い!でかい!美しい!

象のタクシーはアトラクション! 

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アンベール城の名物の一つ、午前中しかやっていない象のタクシーに乗ったゾウ🐘
朝から観光客で大行列!uwabamiもゾウさんに乗ってみました!

下から上まで15分くらい象に乗ってお城へ行くアトラクション的な感覚!

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これが意外に面白かった!!!

我々の象はなぜか歩くのがとても速くて、10頭くらい他の象を追い抜いていきました笑
やる気満々のゾウさんだったのかな?
結構ゆれるけど視界が開けて気持ちいいし、面白い!

帰ったら動画もアップしますねー!

もう一回乗りたいくらいだったな!

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アンベール城の装飾や庭が美しい!

アンベール城は16世紀のマハラジャ、マンスィンさんから17世紀のジェンスィンさんまでの一族が137年かけて作った超大作のお城。

見たまえ、この治めてる感ある景色!

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山間に町を見下ろす感じ!やっぱ城は高いところに作りたくなるものなのかな?
こんな立派でがっちりした城、攻める気無くなるだろうな〜!

フレスコ画が綺麗なガネーシャ門

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あ、ムトウの頭入っちゃったよー!
この真ん中に描かれている象さんの神様がガネーシャです。個人的にはサイドの細長い木がかわいいな〜!

民衆と合う場所

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一般公務につかったデイワニアーム。ここで民衆の相談を王様(マハラジャ)が裁いていたんだって。

大理石と砂岩でできていて、装飾も象やハスの花などもミックスで、色んな文化を織り交ぜているらしい。

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キラキラ大好き鏡の間


ここ、すごく綺麗だった!鏡の間!

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ウヒョー!!!細かいし幾何学的に繰り返されていて美しい!!
鏡の間はVIP用の建物で、あちこちに鏡が埋め込まれています!

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ローソクを灯すとキラキラ反射し、カーテン(すだれ)の色を変えるとそれも反射して雰囲気も変わったそう。ディスコのミラーボール的な発想ね!キラキラ〜✨

ラージプート様式 

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修復中だったけどこの謎の壺みたいな装飾がかわいい❤️

8世紀からラジャスタン地方に勢力を広げたラージプート族(マンスィンたち)の様式で、イスラムの幾何学模様とヒンドゥーの色彩をまぜたようなものですって。

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塗り直したらこんな感じ。かわいい〜!

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修復中の人たちはどこにでもいそうなお兄さんで、結構適当そう。

 

庭も美しいアラベスク!

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なんと美しいお庭でしょう!フランスのベルサイユ宮殿の庭などとは違い、ここの庭は幾何学的なアラベスク。偶像崇拝のないイスラム教徒はアラベスクを使って神様を表したとか。この庭の模様と、、、

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この庭に通じる扉の模様、同じ模様だったんだってー。扉は象牙だったらしいけど盗まれたりしてかなりボロボロー。当時は綺麗だったんでしょうね!

 

おかえりなさいませの窓 

ガネーシャ門の二階にはお妃様が王の帰りを迎える場所が。ここの天井も美しい!

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ここから薔薇の花を散らして王様におかえりなさいませをしたんだとさ!

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透し彫りなのは、イスラムの女性は旦那さん意外にあまり姿を見せてはいけないからだよーん。はらだは撮影オッケーだよー! 

 

超でかい城には超でかい鍋!

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城で働くみんなを養うにはこんくらいないとね!
ヤー。規模が半端ないアンベール城でした!

  

勝利の都ファテープルシークリー

ファテープルシークリーはムガル帝国の第3皇帝アクバルさんが建てた勝利の都という名前の都。世界遺産です。

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いい感じに崩れた城壁や周りの建物が歴史を感じさせます。

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門も堂々としているー!

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こちら、インド式五重の塔パンチマハール。
パンチは五、マハールは建物。ペルシア建築をモデルにしたという建物はなんだかアジアともヨーロッパともつかない不思議な印象を与えます。
そして、、、王の嗜みとしてやっぱりゲームは大切!

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トランプのボードゲームやパチシという人間チェスを楽しんだそう。五重の塔の上からチェスしたらしいよ!「ムトウ、3マス右へ進め」的な!何かの映画みたいだね! 

3人の王妃、3つの宗教 

アクバルさんの奥さんは3人で、1人はイスラム教徒ベーカム。1人はキリスト教徒マリアン。1人はヒンドゥー教のジョダバイ。ジョダバイはアンベール城を作ったマンスィン一族の女性で実際は1番愛されていたとか。
3人の王妃を大切にすることできっと3つの宗教をうまくまとめて国を治めたのでしょう。建物のあちらこちらに3つの宗教シンボルがあります。

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ハスがヒンドゥー教、五芒星がイスラム教、キリスト教は曖昧ですが入り口をドーム型に飾ってるクリンクリンしたモチーフだそうです。

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この柱も上からキリスト教的モチーフ、ガイドさんが指差してるのがヒンドゥー教、その下がイスラム教のモチーフなんですって。

 

3人の王妃を平等に愛すため3人の部屋もそれぞれあります。3人のキッチンも別々。ベジタリアンのヒンドゥー教徒の奥さん、ジョダバイには特別なキッチンもあったとか。

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これがそのジョダバイキッチン。確かに彫刻も凝ってるかもー!

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中は空っぽだよー!どんなキッチンだったのかしら?

 

王様は王妃の部屋に行き来したり、公務を行うときに階段や扉を使って移動したんだとか。ちょっと秘密通路みたいで面白い。

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上の写真は玉座があったところ。上から民を見下ろしてたんだって。
ここは風通しもよく、お気に入りだったみたい。
これ、よく作ったよねー!壊れてないのがすごい。

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砂岩の使い方斬新。屋根にこう使うのか!これが木だったらちょっと日本っぽい!

 

この都、建てたものの暑すぎて水不足になり、結局はアグラ城の方へお引越しします。わずか14年しかつかわれませんでしたとさ!頑張って作ったのにね〜!

 

宗教融合の夢

これは個人(はらだ)的感想なのでなんとも言えないのですが、きっとアクバルさんの時代にムガル帝国が最大敷地になったのは宗教に寛容だったからだと思います。
時代や場所が違っても、いつでも多くの支持者を得たり、領土が広がるのは宗教に寛容な時が多い気がします。
地元の宗教、文化も大事にしつつ、こちらの宗教や文化を混ぜていく。
アレクサンドロス三世もこのタイプかなと。ある意味ではマハトマガンジーも。
そして、最盛期を迎えて何をしていいかわからなくなってくると、公共事業と権力アピールのために巨大建築や美しい装飾の建物を作りたくなるのでは?
ラムセス二世(アブ・シンベル作った人)とシャージャハーン(タージマハル作った人)はこのタイプかと。

なんだか世界中、表現は違えど結構似てるじゃんと思ってきました。

おもしろーい!おもしろーい!!!

 

そんな感じでこの記事はここまで〜! 
またね!