uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

ハトシェプスト女王葬祭殿 男として生きたファラオ

ハトシェプスト女王葬祭殿

でかい!ずっと模型や写真でしか見たことのなかった神聖な中でも最も神聖なもの葬祭殿(al-deir al-bahari temple)をついに生で見れました!!記念にパチリ!

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ザ・シンメトリー!!!!
崖を利用した三階建てのテラス式葬祭殿で、とても美しい葬祭殿です。
いや〜これは壮観ですね!美しい!後ろの山のそそり立ち具合も半端ない!

 

【目次】

 

ハトシェプスト女王って誰?どんな人??

ハトシェプストさんはトトメス1世の娘で、トトメス2世の奥さんです。BC1479〜1458くらいの人。古代エジプト史上唯一の女性ファラオなんです!
夫のトトメス2世は妾の息子であるトトメス3 世を次の王にせよと遺言しましたが、トトメス3世はまだ幼かったので、実際のところはハトシェプストが実権を握り22年間にわたり共治しました。公的な場では男装し、あごに付け髭をつけて男として振舞っていたそうな。

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ハトシェプストは戦争を好まずに平和外交によってエジプトを繁栄させた王で、東アフリカや地中海沿岸の国々との貿易の様子などがこの葬祭殿にもたくさん描かれています。また、『旧約聖書』「出エジプト記」でモーセをナイル川で拾って育てた義母は彼女とも言われているんですよ!  

葬祭殿の入り口には貿易の証、プント国という国から持ち帰った木を植えていた跡がまだ(!)残っているんですね〜!!!
これ、根っこだそうです!3500年くらい前の木の根っこ!!あらま〜!!!

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レッツ葬祭殿!!!

 

まずは上から降りてこようということで三階へ。
三階に上がると山が!!!もう山が迫ってくる!!!

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すげ〜!!!!
って眺めていたら右手の方に人が流れていくので見に行って見ると、

カモーン!カモーン!ルックhere!
謎のニコニコしたおじさんたちが順番に人に見せていたのはこんな部屋。

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おお〜確かに綺麗に残っている〜!!天井の星は冥界を表す夜空ですね!

おじさんたちはまるで自分の家を自慢するみたいにニコニコと観光客を案内している。
なんか楽しそうで、和む 笑


振り返るとなんて美しい景色!
遠くにナイルのほとりの緑が見えて美しい!!!

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ハトシェプストのオシリス像(手をクロスしたミイラ状態の格好)がずらりと並ぶ。ちゃんと付け髭をして、男装していますね!
本当は全部の柱に像があったんだろうな〜!しかも色付きのカラフルで!
派手だったんだろうな〜!

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あ、一人だけ振り向いてる!

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みんな葉っぱを持ってるね〜何に使うのかな?

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下の写真はエジプトで買ったデータに入っていた写真ですが、こんなにカラフルだったの?!って感じですね!データは2008年8月となってました。風化ってすごい。

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おや?落書き?

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いえいえ、図柄が消えないうちにトレースしてるんですね!暑い中ご苦労様です!

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植物の描写がたくさんありますね〜!

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灼熱の太陽があまりにも暑くてじっくり見ることができず、発見できませんでしたが、魚の絵などもたくさんあるようです。エビやイカも描かれてるみたいですよ〜!

はらだも女王になりきってみました!えっへん!

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いや〜。たくましい女性ですね、ハトシェプストは!

 

2014年の記事にも彼女のことを少し書いてますのでご一読くださいね!

 

blog.uwabami.jp

 

 

メムノンの巨像ってメムノンさんでもメムノンって街でもないの!?

 

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そうなんです。
メムノンの巨像はアメンヘテプ3世が作った巨像です。メムノンは関係ありません。

呼び名はギリシア伝説のエチオピア王から来ているそうです。高さは約18m。
アブ・シンベル大神殿のラムセス2世の像が21mなので、まあ巨像だけどそのくらいかなって感じですね。
元々は、この像の後ろにアメンへテプ3世の葬祭殿があり、ずーっと列柱が続く葬祭殿の入口の部分でした。 なぜメムノンと呼ばれるかというと、向かって右側の像が紀元前27年の地震でヒビが入り、夜明けになると、おそらく温度差や朝露の蒸発のせいで、うめき声や口笛のような音を発することから、ギリシャ神話の曙の女神の息子、メムノンと結びつけられて名付けられたとか。 夜明けに声がするという噂が口コミで広まり、声を聴くべしとお偉いさんから一般人まで観光客が押しかけ有名になったそうです。
しかし、修復をしてからはもう音はしなくなってしまったんですって。残念!

サイズ感としてはこんな感じ。こうして見ると確かにでかいですね!

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かなり壊れちゃってますね〜。

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そしてお決まりの、

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鳥ちゃん。

いっぱい住んでるな〜!日陰で気持ちいいんだろうな〜!

 

 

墓泥棒の街!?クルナ村

西岸一帯はクルナ村という盗掘目的の集落があったとか。

もちろん現代は盗掘なんてしない、職人や墓を管理している村人が住む街です。
その中のアラバスター屋さん兼民家を見せていただきました!

まず、超ゆるーいマアト女神がお出迎え。

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中は民家で食用の鳩小屋があります。

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このガイドブックにはわしの家が出てるんじゃ〜!表紙じゃぞ〜!!
と自慢げな家長っぽい人。

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店内の写真は撮り忘れたので代表的なアラバスター製品としてwikipediaから拝借。
白、茶、緑のアラバスターがあり、ランプやキャンドルホルダーなどに使うと透けて綺麗。手作りのものは非常に軽くて使いやすいのだとか。
基本水には弱いそうです。

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あとは昔のuwabamiの記事にも書いてあります、アクエンアテン王とネフェルティティ王妃のゴブレットもアラバスターです。

女王と女神~古代エジプト展~に行ってきました☆ - uwabami days

 

今日の1枚

手作りアラバスター屋さんのおじさんが一回ヤスリの実演した後疲れてぐったりしていた。暑いから仕方ないけど頑張れ、おじさん!!

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気になるお値段

ハトシェプスト葬祭殿は50L.E.
あとはみんな無料でっせ!
商人はみんなすごくしつこいので、いらない時はちゃんといらないと言うか、無視しましょう!!