uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

世界遺産:ペトラ遺跡。美しすぎるぞ!~前半~

「すごい!」って何度言ったかな。

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行ってきましたペトラ遺跡!
いろんな意味でアツかった。そして暑かった〜。
ペトラ遺跡は世界遺産。
インディジョーンズ最後の聖戦の聖杯が眠っている神殿のロケ地:エルハズネと、トランスフォーマーの偉い機械たちが眠っている神殿(うる覚え)のロケ地:エドディルが特に有名。でも他にもすごい所満載すぎた。

 

早朝スタート

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近くのホテルに宿泊して朝っぱらからいくのです。ペトラ。
朝はとても涼しくて少し寒いくらい。日本の秋くらいかな〜。(行ったのは2019年6月半ば)

歴史を少々

ペトラ周辺には新石器時代から人が住んでいたらしく、最古の街エリコ(旧約聖書のヨシュア期で出てくるイスラエル人が城の周りを7周して笛を吹くと城壁が壊れる話)くらいとても古い歴史があるっぽい。紀元前6世紀頃になると、もともと遊牧民族だったナバタイ人が住み始め、この辺のキャラバンの安全を守ることや、貿易をして豊かになっていったらしい。このくらいの遺跡を作れるってことは相当儲かってたんだろうよ、ナバタイのみんなは!
そもそもペトラとはギリシア語で「岩」と言う意味なんだってよ!ナバタイ語では「レケム」。

 ゴロゴロ現れる遺跡

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このくらいのレベルの遺跡がひょろっと現れます。
これはねエジプトの塔:オベリスクと深い関係があるみたいだけで詳しいことはわかっていないらしい。 

 

ジン・ブロックス

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入り口近くにあります。ジンブロックスと呼ばれる精霊が宿る墓。
ナバタイの人々は超自然的な3つの存在を信じていたのだって!まず先祖の霊、神、そのどちらでもない精霊。この精霊の信仰が独特でおもしろい。主神ドュシャラー、女神ウッザー(いい名前!)、娘のアッラートと言う親子。上の写真の左にある縦縞ブロックがウッザー、頭がすぼまっているのがドュシャラー、右の写真の”ままどおる”の先っぽみたいなのがアッラートを表すとも言われてるって!
遺跡内のいろんなところにこの三つの神のモニュメントがあるのですが、中でもウッザーの表現がとてもツボ!!

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左の画像のこれです。
薄すぎてわかりにくいので、僕が線をなぞったのが右の画像。なんて素朴な顔なんでしょう〜。ちょっと哀愁〜。

 

シーク&クールな治水システム

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この岩の割れ目(シーク)をずんずん下っていきます。ここがすごいんだ、こりゃ。

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↑ここに水が流れておりました。
ナバタイ人のすんごいところ、それは紀元前4世紀末からすでに整備されていた治水システム!もともとこの辺りは荒涼とした大地でほぼ砂漠なので、古代人は治水に苦労しながらも、研究・改善していたらしいのですが、ナバタイ人は各地の技術を集約させてペトラの発展に活かしていったらしい!勤勉!!!

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右側は飲料用の水が流れ、左側は灌漑用。遺跡の要所要所でダムが作られていて、そっから水が流れてたらしいけれど、大雨が降るとあたりの雨水が全部このシークに集まってくるので、洪水になってしまうらしい。この傾斜を流れるんだから相当な濁流なんだろうな、、、。
砂漠地帯なのに洪水が起こるって、どっちかにしてれくよって思っただろうな〜。

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☝︎最近修復されたものだろうけど、こんな感じでちょこちょこダムさんがいます。
 

 

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↑彫像とかもあって、その奥を水が通ります。こりゃテンション上がるなー!!

 

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https://www.nikkei.com/article/DGXMZO39455500X21C18A2000000/

ペトラ博物館に展示されている、保存状態の良さげな陶製水道管。なんて完成度の高さだ!!すごいぞナバタイ人!座布団4000枚!!!
 

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↑写真撮影中のノラ外人。
いや〜、写真とるヨネ〜。360度全部フォトスポットなので写真とりまくれます。インスタグラマーがここにきたら鼻血止まらんだろうな〜。

 

エルハズネ様こんにちは

どーん!!!!

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粋なガイドさんで、エルカズネ(ハズネともカズネとも表記されてる)付近に来たら後ろ向かされ、良い位置まで移動させられ、『せーの!』でエルカズネと対面しました!鳥肌立ったな〜🐔とっっても美しい!!!

どどどーん!!!!

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すっげーな〜。
崖の先に急に現れる宝物殿:エルカズネ。いろんな説があるようだけど、2000年くらい前に作られたみたいです。
理由はわからないけれど、いろんな宗派の神様が混在しているのもおもしろいところ!上部の中心にはナバタイ信仰の女神であるウッザーか、エジプトの女神イシス。右側にはギリシア神話のアマゾネスやテュケー。左側にはニケ。下部の屋根にはメヂューサもいる。あとゼウスの息子のポルクスさんやカストールさんもいる。あれ?ギリシア神話の影響が濃いのか??
遺跡上部の壺はバビロニアで表される永遠のシンボルらしいのですが、ベドウィンたちが”エジプトのファラオの宝物が眠っている”と言う噂を信じてしまい、
「高さ45メートルのところにある壺、中身確認できねーつーの!んじゃ銃で撃っちゃえばいいんでないの?ウホウホ。」となって銃で撃ってしまったらしい。まったく浅はかな奴!!タイムマシンあったら、そいつを往復ビンタしてやりたいよ!!!メリケンサック付きで!

 遺跡だらけ

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ほっそいシークを抜けるととても広い空間が広がります。ここにも崖をくり抜いた遺跡がたくさんあって見応えすごい。ローマ劇場があったり、偉い人の墓?がたくさんありまくり、このマップを見るだけでも遺跡の多さがわかるでしょう〜(ウィキペディア参照)

当時は、この辺にも川が流れていたんだけれど、度重なる洪水で埋まっちゃったらしい。ということは遺跡も埋まっているんだろうな。
 

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遺跡の中は綺麗なマーブル

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ふっしぎな柄。この辺りはだいたいこんな感じの綺麗な模様が広がってました。

どことなく、イサキの刺身に見えるのは僕が日本人だからでしょうか?

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ほら。

 

 

記事2に続く!