2020年4月に母になった、はらだの独り言のような子育て日記ブログ。徒然なるままに書きました。
4月6日の午後、産院を早期退院できた私は、そのままタクシーで榊原記念病院へ。
13時に赤さんとの面会許可が出たので(時間も電話で相談して面会できるようにしてもらった)1秒でも長く赤さんの側で応援できるよう、ム父さんと合流してかけつけた。
ICUは面会人数や時間に制限があるのでインターホンで係の人を呼び、熱をはかったり、手洗いや消毒をしっかりし、もちろんマスクも着用して中に入る。荷物は待合室のロッカーに入る。当時はコロナが流行り始めたばかりだったので、この後だんだんと制限が多くなっていくのだが、4月6日の時点ではまだ厳しすぎない感じだった。
このICUの中にはたくさんの弱った命があるのだから、自分の不注意で新型コロナウィルスのような爆弾を持ち込んでは絶対にいけないと、毎回手洗い、消毒など入念にし、気が引き締まる思いだった。
係の人に案内されて、赤さんの側に行くと、自然と涙が溢れてくる。笑いながらも何故か泣いてしまう。「がんばったねー。すごいねぇ。さすが赤さんだねぇ!しっかり休んで早く元気になるんだよ〜」と何度も声をかける。
触ってもいいと言われたので管がついて包帯が巻かれている手をさすったり、少しだけ頭を撫でたりする。
赤さんはほとんどの時間、こんこんと眠っているようだった。
「いい夢みるんだよ〜。赤さんはなんにでもなれるんだからねぇ〜。元気になったらいっぱいあそぼうねぇ。」
など色々声をかけてみる。
先生からは「拒絶反応などもなく、安定しているのでこのまま様子をみます。」という説明を受け、またしてもありがとうございます!本当ありがとうございます!のただただ感謝。
本当に皆様優しくて、多分面会時間オーバーしてた(写真を見返すと1時間以上いた気がする)のに我々を見過ごしてくれていた気がする。
帰る時には「明日も来るよ。しっかり休んで、早く元気になってね!」と声をかけて去る。
今は搾乳した母乳を冷凍して届ける事と、限られた面会時間に声をかけてあげるくらいしかできないけど、たった1時間でも側にいれることが嬉しかった。
明日も来る、と言ったものの、4月7日からは全面的にコロナ対策で面会は両親のうち1人だけ、30分のみになるとの事。
こればかりは仕方ないのでム父と母らだが交互に来ることにした。
7日、私は全力で休む事にし、面会はム父さんのみにお願いした。早期退院したとはいえ、痛み止めは6時間おきに飲まないといけないほどまだ痛かったし、悪露の量もすごかったから貧血だし、私は自宅でモリモリごはんを食べてぐっすり眠り、3時間おきに搾乳し続ける事に専念した。
母乳配達人としてム父さんを派遣し、ム父さんが面会しているであろう時間は私も念を送るように赤さんに声をかけた。家でぶつぶつ赤さんに声をかける私を見て、私の母(手伝いに来てもらっていた)はさぞ不憫に思ったかもしれない。一見するとちょっと精神病んでそうに見えたかもしれない 笑
でもこうして念を送ったり身体を回復させたり搾乳をしていると、やれる事をちゃんとやっている気がするから精神的にも良い気がした。
ム父さんの報告によると、赤さんは順調に回復し、おしっこもちゃんと出ているので、少しずつ管を取っていくとの事。やったー!すごいぞ!赤さん!!!まずは一安心。1日無事に過ごせただけでとても嬉しく感じる。
4日8日、術後3日目。
私は1日ぶりの我が子に会えるのが嬉しかった。一人で行くのはまだ体調的にも不安なので、ム父さんと一緒にタクシーで病院へ。ム父さんは待合室で待ち、私だけ面会する。
いた〜!!!
いるのは当たり前なんだけど、ICUの機械がいっぱいあったりする部屋の中に我が子がちゃんといる!というだけで嬉しくてまた自然と涙が出る。
面会中、赤さんがくしゃみをしただけでもう嬉しくて身悶えた。口をもきゅもきゅしてたり、手ももう動いていて、確実に回復が見てとれた。
前回あったゴッツイ機械がなくなっていて、お腹の管もとれてて、もう少ししたら鼻の管もとれて、声が聞けるかも、との事!
さすが赤さん、スーパーガールだ!!!と謎に誇らしく思う。既に親バカ開始である。でも本当に嬉しくて、子供の為なら何でもできるという人の気持ちが分かる気がした。今なら映画とか小説とかである、子供の為なら命捧げます的な親の気持ち分かる気がする。
スタッフの方が今どんな治療をしているか説明してくださり、記念写真も撮ってくださり、本当、また感謝感謝。面会時間30分が一瞬で終わり、まだ夢を見ているみたい。
この日はお七夜なので、帰宅後に赤さんの名前を筆で書いて、我が家の小さな神棚にあげた。どうか、早く回復して、健やかに過ごせますように。。。こんな時は神様に手を合わせるのもいい気がする。
4月9日術後4日目。
とにかく順調!驚異的な回復力でNICU(新生児集中治療室)に移動が決定!口の管も取れて表情がだいぶ分かるようになったぞー!
肺の圧力はまだ様子を見てる状態ではあるが、今月中には退院できるかも、と担当医の先生から嬉しすぎる報告が!感謝しかない!!!!
外は春らしくなり、我が家の小さな庭には赤さんが産まれたら見せたいという理由で植えた花が咲いていた。
私は嬉しくてこの日、スマホに謎なメモを残していた。
みんな、ありがとう!!!
世界は美しい!!!!
赤さん、愛してる!!!!!
そんな訳で、赤さんのICU生活は終わり、NICUでの生活が始まる。
続く。