uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

ゴッホとゴーギャン展

やっほー!はらだです!
東京都美術館で開催中のゴッホとゴーギャン展に行ってきました! f:id:uwabami_jp:20161025172917j:image

ムトウ、ずいぶんいかつくなったねー!展示見てる間にゴッホに似ちゃったのかな?


【目次】


若いときのゴッホはこんな感じだったらしい!眉毛無いからちょっと怖いな!

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ゴッホとゴーギャン、どんなイメージ?

私のイメージでは、ズバリ超簡単に言うと「ゴッホとゴーギャンはアルルに一緒に住んでいたけど、ゴッホは発狂して自殺、ゴーギャンは南国タヒチへ逃げ出した」というイメージです。
あとは、ゴッホが弟のテオに頼っていたらしいということくらいで、2人についての情報は乏しいまま展示を観に行きました。

代表作はこのへんかな。みなさんは見たことありますか〜?

ゴッホ「星月夜」

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ゴーギャン「我々はどこから来たのか 我々は何者か 我々はどこへ行くのか」
(タイトル長いな。。 。)

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2人ともスロースターター 

ゴッホは27歳、ゴーギャンは35歳のときに画家になる事を決意します。割と遅いスタートだな、と思いませんか?
しかもゴーギャンはギリギリまでパリの株取引の会社に勤めながら絵を描いていたんですね。いわゆるビジネスマンだったらしい!ほーお!

こちらがゴッホさん、初期の自画像

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ゴーギャンさん、初期の自画像

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まだまだ2人とも画風が定まる前の自画像って感じがしますね!若い!

 

ゴッホからのラブアタック! 

ゴッホとゴーギャンは5歳差。ゴーギャンの方が年上です。
ゴッホ34歳、ゴーギャン39歳のとき、パリのモンマルトルの企画展で2人は出会います。その企画展はゴッホが主催でした。ゴッホは刺激的なパリに出て1年。きっとやる気に満ち溢れていた事でしょう!
お互いを尊敬しあういい仲間として、2人は出会い親交を深めますが、ゴーギャンは自然を求めてブルターニュへ、ゴッホは日本のような明るい光を求めてアルルへ行きます。当時パリは日本ブームでしたから、ゴッホも日本の浮世絵に影響を受けています。
ここいらで位置関係がわかるよう簡単な地図をば。

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ゴーギャンはその後体を壊してパリに戻ったと聞いたゴッホは、「アルルに来なよ!きっと病気もよくなるよ!」と熱心にゴーギャンを誘いまくったそうです。

そしてゴーギャンが来ると決まったら、嬉しくて嬉しくて、ゴーギャンの為に黄色い家をひまわりの絵で飾り、ゴーギャンの為の椅子も準備したそうです。
かわいいですね、ゴッホ。

ゴーギャンの部屋を飾るために描いたゴッホのひまわりの絵。

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ひまわりを描くゴッホを描いたゴーギャンの作品。相思相愛かよ!

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刺激的な共同生活はたったの2ヶ月!

出会ってから1年弱で二人の共同生活が始まり、たった2ヶ月で終わってしまいました。私はもっと長い間二人が共同生活をしていたと思っていたのでこの短さにはかなり驚きました!そして、この共同生活の裏には、ゴッホの弟で画商であるテオが仕送りをしてくれていたという事実!スポンサーいたのね!しかも身内〜!
それにしても、この短期間でたくさんのいい仕事してますね!ゴッホなんて1年間で200点近くの作品を描いたそうです!うひょー!!!

こちら、アルル時代に描かれたゴッホの自信作「収穫」

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こちらはゴーギャンの自信作「ブドウの収穫、人間の悲惨」

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どちらもアルルの自然を含んだ絵で、大変な自信作だったようです。

でも、ゴッホとゴーギャンの作風はお互いの影響を受けながらも交わることなく、ぶつかり合いながらの製作でした。ゴーギャンは見たままのものを描くのではなく、空想を合わせる描き方。ゴッホはできるだけ見たものをそのまま描くような描き方。

そうしてだいぶお互い疲れてきた頃に、事件が起こります。

そう、耳たぶ切り落とし事件!!!!!

やー、さすがのゴーギャンも怖くなったでしょうね。
耳たぶを切り落とす前の日、発作を起こしたゴッホがカミソリを持ってゴーギャンに襲いかかってきたそうです!ゴーギャンはゴッホをかわし、その日は家に帰らず、次の日家に帰ったらゴッホが耳を切っていた。。。怖すぎるでしょ!!!!

私もムトウが狂ってカッターでも持って襲いかかってきたら逃げます!絶対もう一緒に描けないわ〜!いくら尊敬してても怖いわ〜!!!

文通は続けていました。

アルルからゴーギャンが離れてからも、文通は続けていました。ゴッホは自分の発作が度々起こるので、自ら病院に入ります。なんだか泣けてきます。

これは「ゴーギャンの椅子」というゴッホの作品。ゴッホは尊敬するゴーギャンの顔は1枚しか描いていないそうです。この椅子もゴーギャンとお別れしてから描いたんだって。通りでちょっと寂しい感じがします。

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そして、37歳の若さでゴッホはピストル自殺をします。
なんて生き急いだ人生なんでしょう!
でも、ゴーギャンはゴッホの死を聞いた時、悲しまなかったそうです。
ゴッホが発作で苦しんでいるのをよく知っていたから。。。

 

ひまわり育てて描きました

ゴッホが好きだったひまわりを、ゴーギャンは遠い南の島のタヒチまでわざわざ種を取り寄せて自分で育てて絵に描いたそうです。
ゴッホの死後11年も経っていたそうです。なんだこの友情は!?

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この展示の醍醐味と、私が気づいたこと

この東京都美術館の展示の良いところは、二人の画家のお互いの影響や、作風の変化を追って観れることです。同時期の作家で、二人が影響を受けていた別の作家の作品なども展示されているので、さらに面白かったです。もっと知りたくなっちゃった!

私は印象派というと絵の具の進化で外でも絵が描けるようになり、光を描きたくなった画家たちが、短いタッチで光を表すような技法をもはや身につけていて、印象派風〜みたいな感じができあがっちゃっているのかと思っていましたが、ゴッホの作品を追っていくだけでも、そこには試行錯誤があり、どうやったらこの光のキラキラ感を出せるのか?というところに真正面から向き合っているのだということがよくわかりました。
そして、そういえば私自身、水彩で着彩する際に、キラキラさせたい光の部分はできるだけチューブの色をそのまま使って彩度を落とさずに、透明感を持たせることを意識していることに気づきました。

描きたいものに迫ることを諦めなかった二人の画家はとても魅力的に感じました。

先輩!私も頑張りまーす!!!