ども!はらだです!東京都美術館で開催中のティツィアーノとヴェネツィア派展に行って来ました!
ティツィアーノってなんとなく名前は分かるけど、どんな作品だったっけ?ヴェネツィア派ってなんぞや?という事をざくっびしっと理解できる興味深い展示でしたよー!
個人的には2015年の6月にベネチアに行った時になんとなーく感じた事が、あー、なるほどなぁと染み込む感じがしました。
ベネチア行ってた時のブログはこちらですー。
ミケランジェロをライバル視していたというティツィアーノさん、どんな人だったのかしら?ざくっとはらだの偏見込みでみてみましょー!
【目次】
- 若いのに、やるねぇー!!
- 兄弟揃って画家でした
- 見よ!25歳の作品だぞよ!「フローラ」
- デッサンしろよな、もっと!
- フィレンツェVSヴェネツィア
- ティツィアーノの弟子の作品も見れますよ!
- 気になるお値段
若いのに、やるねぇー!!
ティツィアーノさん20歳頃の作品。
堂々たるもんですな!サイズも大きく、高さが150センチくらいあるかな。
ダイナミックなキリスト像は復活したエネルギー満ち溢れてるかんじですね!健康的でムキムキだし!
空の色と旗の色のコントラストも強くてポスターみたいなインパクトがありますね!
ちょっと目が怖いけど〜笑
兄弟揃って画家でした
実はお兄さんも画家でした!お兄さんのフランチェスコも同じ工房で描いていた時期があったそうですが、弟の才能が半端ないと気づき、地元に帰ってからはあったかーい感じの宗教画を中心に描いていたんだとか。
そんなお兄さんの作品もちらっと見れます。
※東京都美術館twitterより
見よ!25歳の作品だぞよ!「フローラ」
今回の展示のメインに使われてます、マドンナ的存在、「フローラ」さん!
これは確かに美しい!構図も安定していて、左下の花の葉っぱがいい感じに目の流れを止めますね。絵の具が丁寧に塗り重ねられ、輪郭線がなく、背景に溶け込んでいるので柔らか印象になっています〜。
もっと寄ってみましょう。
典型的美人って感じですね〜!赤みがかった金髪に白い肌!少し赤い頬もイケてます!
この髪の毛の左右の光と影の違いもいい感じだ〜!
お洋服の質感もいいですね〜!布の厚さや質感まで感じる画力です!
薄い白いドレスに赤いビロードのような光沢のある織物の対比がビューディホー!
ただ、この手の影はちょっと変だけど。
女性の胸の下に親指が当たっているなら、人差し指と中指はお腹の上のあたり。
このポーズで布が抑えられるとすると、フローラさんはけっこうお腹が出ているっていうか寸胴ってことになりますな。それかすごく胸が小さくほぼ平ら。。。
色彩や構図は美しいのですがー。。。。
そうなんです、立体感が弱いんです!!!
ということでかのミケランジェロ氏は
デッサンしろよな、もっと!
ライバルだったミケランジェロはティツィアーノの作品を褒めてはいますが、デッサンが足りないのが悔やまれる。。。と言ったそうですよ。
そうなんです、綺麗だけど違和感があるのはデッサンしてきてないから!
この有名なティツィアーノの「ダナエ」という作品は少なくとも同じテーマで5点描かれているそうです。そしてミケランジェロの影響を受けているといいますが、このダナエでさえ、左足の付け根に違和感がありませんか?
これが最初のダナエ。今回の東京都美術館ではこのダナエが見れます。
これがミケランジェロが見たダナエ。制作途中で見て褒めたそうですが、最初のダナエの方が可愛いですね。モチーフもかなり変化しています。
そして昨年はらだがロシアのエルミタージュ美術館で見たダナエ。ミケランジェロが見たものより胸のあたりはデッサン良くなってるけどな!可愛さは最初のダナエだな!
エルミタージュ美術館のブログはこちら
フィレンツェVSヴェネツィア
イタリアルネサンス絵画界では
花の都フィレンツェ=線のフィレンツェ
水の都ヴェネツィア=色のヴェネツィア
というライバル関係だったようです!
なるほど確かに
フィレンツェではダヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロが
ヴェネツィアではティツィアーノ、ティントレット、ヴェロネーゼが代表的です。
確かにヴェネチアで見た絵画はちょっとイコン(宗教画)的で平面的というか、シルエットや色彩重視な印象でした。
この構図がめっちゃわかりやすく書かれているのが東京都美術館の受付でもらえるジュニアガイド!
素晴らしいから載せちゃう!
http://www.tobikan.jp/media/pdf/h28/20170119_titian_juniorguide.pdf
ティツィアーノの弟子の作品も見れますよ!
みなぎるヤコポ・ティントレット
ティントレットっていうのは「染物屋の息子」という意味で本名じゃないんですって!
でも親しみやすくていいですね、ティントレット。
絵は親しみやすくはないですよ!情熱的というか、色々みなぎってます!!
今回は「レダと白鳥」という作品を見ることができます。
赤白緑!イタリアかよ!!!という大胆な色彩と構図。この黒の重さ、、、どこかで?
あったー!
ヴェネチアのドゥカーレ宮殿で見たおどろおどろしいやつだ!!うひょー!!!
表情が素敵!パオロ・ヴェロネーゼ
こちらのボロネーゼみたいな名前の方。出身地のヴェローナから名前をとってヴェロネーゼなんですって!昔はそういうどこそこの誰それっていう名乗り方が一般的だったんでしょうな。私だったら仙台っ子・はらだ的な?
あら、光が美しい!
しかもなんだか皆さんの表情が自然体で親しみやすい!uwabamiはこの作家さんが一番好きだな〜!!
この人もどこかで???
あ、ルーブルか!探し当てたぞ!この「カナの婚礼」だ!
はらだの写真見づらい!!!上切れてるし!つまりめちゃでかいんです!
ウィキペディアさんに助けてもらおう!
これやー!!!
なんと生き生きとした表情!色もエキゾチックというか、カラフル!
uwabamiの絵本「しゅばばばばばば びじゅつかん」のルネサンスのページの服装の色はこの雰囲気を参考にしたんだった!
東京都美術館ではダル・フリーゾという人が描いた模写が見れますが、本物のサイズよりかなり小さかったですよ〜!
気になるお値段
大満喫のティツィアーノとヴェネツィア派展。4月2日までですのでお早めに!
一般 1,600円 / 大学生・専門学校生 1,300円 / 高校生 800円 / 65歳以上 1,000円
オーディオガイド520円←音声は別所哲也さんでオススメです!
やー。楽しかった!そして美術館って面白いぞ!!!
しゅばびもよろしく〜!