uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

庭に光る塊ひとつありけり

朝起きると庭に、真っ白い塊が出現していた!

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ムトウが小学生の頃の話。普通の平日。朝起床すると、普段は草色土色の景色の庭に真っ白な塊が現れていた!一体なんだろう。。。

茶の間に行ってみると、おばあちゃんとおじいちゃんがいて、少し険悪なモードが漂っていた。僕は子供ながらにこの空気を察知する能力に長けている。多分三男だからかな〜?

どうやら祖父祖母の間に何かが起きて、あの真っ白な塊が出現したのであろうぅ。それにしても白い!!形はかまぼこ型、少し使った消しゴムのようなシルエット。なにこれ?

庭の塊のことを触れないように、朝のニュース&朝ごはんタイムに入るムトウ少年。ご飯をゲットしに行こうと台所に行くとすると、あれ?まだご飯が炊けていない。しょうがないのでテレビを見ながら待つか、と茶の間に戻ってくるときに気がついた新事実!あの消しゴムのような塊がもう一つあった!これには驚いた!

もう気になって仕方がない!険悪ムードなんか知らん。あの塊の正体を確かめたい!見れば見るほど美しく輝いている。ムトウ家の実家は朝は庭だけに日光が差し込むので、それも相まって、神々しい。ありがたい。手を合わせたくなる!鳥も集まってきて本当に神様スポットに見えてきた!

近づいてみると、表面には無数のぼこぼこ、そして湿っている。そうか、だから輝いていたのか!

あ!!

正体がわかったムトウ。そう、それはお米であった。神様の正体は米だった!!!
このかまぼこのような形は炊飯器の釜の形だった!そうか、炊飯器を逆さにして米だけ出したらなるほどこの形になるなァ。

ところでなんでお米が庭にあるの!?

バタバタ出勤の準備をしている母ちゃんに教えてもらってすべての謎が解けた!
どうやら、ばあちゃんは炊飯をミスってしまったみたいである。ムトウ実家の炊飯器は一丁前にガスで炊く。美味しいのだけど、釜の位置が少しずれちゃうと半炊きと言うか芯が残っているのに米のまわりだけ炊けちゃう気持ち悪い状態になるらしい。でもおかゆとか、チャーハンとかにすれば食べれない代物ではない。

それをそのままじいちゃんに出し、キレがちなじいちゃんの逆鱗に触れたのであろう〜。
その反動か老婆はミスったその米たちを庭に放置したのだろうな。ムトウ実家はマックス8人家族。8人分のお米って相当な量よ!捨てるこたーないよ!ばあちゃん。スズメが毎朝くるけど、こりゃスズメもびっくりだよ!ピーーー!!

そして、それで慌てたばあちゃんはもう一度ミスってしまったに違いない。これは学校いく前に米炊き上がらんな。

ということで、神々しい白い塊のお話でした。食べ物は大切にね!
それではまたアデオス!