uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

デリー3大世界遺産!クトゥブミナール、フマユーン廟、ラールキラー!

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デリーにある3大世界遺産をご紹介!どれも違う時代に作られた物でクトゥブミナールが13世紀に、フマユーン廟が16世紀、ラールキラー(レッドフォート)が17世紀です。
特にクトゥブミナールはイスラム支配が最初に入った建築物なのでインドっぽさとイスラムっぽさが混ざった感じがしましたよ!

 【目次】

 

インドにイスラムが入ってきた!クトゥブミナール!

ドッカーン!

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これが全長72.5mのインドで最も高いミナレット。ミナレット(ミナールはペルシャ語で塔という意味でミナレットと同じ意味。)はイスラムのモスクにあり、礼拝を呼びかけるアザーンが鳴り響く塔です。よくイスラム系の街で謎のお経みたいなの流れている映画のシーンがあったりしますよね?あれです〜!エジプトでもよく流れていました。
でもこの塔はもともと太陽を見てお祈りするためのものだったそう。
刻まれているアラビア文字はコーランです。


1層目を最初のイスラム王朝を支配したアイバクさんが建てさせました。
アイバクさんの死後はイルトゥミシュという覚えられそうにない名前の後継者が引き継ぎ、3層目まで完成。4、5層目はその後のスルタン(君主)たちが作っていき実は7層まで作ったとか。でも飛行機がぶつかって今は5層しかなく、しかも昔は登れたけど落雷事故があってから登れなくなったんだって〜!
どのぐらい背が高いかというと〜

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ベテランガイドさんが写真を撮ってくれても収まらないくらいの高さです 笑

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イスラム王朝を作ったアイバクさんは奴隷出身のいわば成り上がりの君主でした。
周辺にあったヒンドゥー寺院を壊してその廃材をそのままリサイクルしてつくったんだって!なんかお金ないけど作りたかったんだろうね〜!
なるほど、だからこういう雰囲気なのね!ちょっとカンボジアっぽい(つまりはヒンドゥーっぽい)っていうか、装飾もイスラムイスラムしてない。

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あ、ガネーシャっぽい部分も発見!リサイクルだからこういう部分ものこってるのかな。

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壁にびっしりと刻まれた彫刻。

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細かく掘られていて、しかもこれはアラビア文字かしら〜?職人すごすぎ!

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夕暮れの遺跡はなんともシルエットがかっこいい!黄色いパーカーの少年も元気だな!ってか親子連れ多いな!

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ここはもう少し後の時代に作られた建物らしい。でも装飾が完璧なイスラム感ではなく、どこか混ざりあってる感じがするな〜。

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「うう!やられた!!!」
これはアラーウッディーン・ハルジーという3代目(アイバク、イルトゥミシュの次)スルタンの作りかけのミナール(塔)。ハルジーさんはインドをほぼ統一した実力者だったそうですが、クトゥブミナールの2倍の大きさの塔を建てようとこの土台を作ったところで暗殺されてしまったそうです。無念。その無念のポーズです。

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おもしろかったぞ、クトゥブミナール!ヒンドゥーとイスラム、インドの歴史の一端を感じました!ちゃんちゃん♪

タージマハルより好きかも!?フマユーン廟!

どどーん!!

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なんか鳥とか飛んでて楽園みたーい!!実際はお墓なんだけどね!

ここはムガル帝国第2代皇帝フマユーンさんの霊廟で、なんと設計を指揮したのはペルシア出身のお妃、ハージーベーカムさんだとか。
フマユーンさんはダメ男で、父ちゃんのバーブルさん(ムガル帝国初代皇帝)ほど政治的にも軍事的にも才能がなく、一時帝国消滅の危機にさらされたことも!そして死後、奥さんのベーカム夫人が一生懸命ダメ男の旦那の汚名撤回のためにこの美しい霊廟を建てたっぽいです。涙ぐましいじゃないですか!
高さ、幅が共に63メートルなので、83メートル四方のタージマハルよりも20メートルずつコンパクトって事になりますな!
見た目が似ていることもり、ミニタージマハルと言われたりするそうです。

でも1565年に9年間かけて完成したということは、タージマハルが1653年に完成したので、タージマハルより88年前にこのフマユーン廟が建てられたということですね。
こちらが先輩にあたりますね!ベーカム万歳!

よーし、近づいてみよう!

赤と白のコントラストが美しいっす!!!

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赤は砂岩、白は大理石。規則正しい幾何学模様で美しいっす!

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中にはフマユーンさん、王妃や子孫が眠る墓がございます。そう、ヒンドゥー教は火葬ですが、イスラム教は土葬です!中にまだ痕跡があるはずです!ムトウのポーズは多分ミイラになってるよっていうポーズ。

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清々しいほど読めませんが、きっと、誰それの魂ここに眠る〜的な事が書かれているんでしょうね。小さめだから王子かな?

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透かし窓が美しいね、ボンくん! 

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 現地のお兄さんと謎のツーショット。ヘイ、ブラザー!今日もイカした赤だね!

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タージマハルより静かで、いい感じにボロボロで遺跡感もあるし、なんかここ好きだな〜!

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何処でとっても対象的!シンメトリー!フォトジェニック!!ビューティホー!!!

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見よ、この美しきシンメトリーを!

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無駄にくるくる回っちゃうぞ〜!!!!

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こちらは昔のゲストハウスだったところ。おしゃれですな〜!

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フマユーン廟の手前にある門もやっぱりシンメトリー!

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ずらりと並んだ小部屋はお手伝いさんの部屋だって!何人いたんでしょうね〜!

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出入り口がいい感じにげずられた風になってるぞ〜!地元人の熱い視線を浴びながらポーズをとるはらだ。さよならフマユーン廟!いつかまた!
や〜ここはおすすめスポットですよ!

 

広くてかっこいいぞ、ラールキラー!

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「はい、撮りまーす!」
一緒に回っていた方に写真を撮ってもらったら、あれれ?ラールキラーに巨大な影が!!世界遺産ピンチ!?あ、指が入っちゃったのね〜。
気を取り直してもう一度!

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今度はちゃんと入ったぞ!そうです、ここがラールキラー、別名レッドフォート!
ラールは赤、キラーは城ってそのまんまの名前です!ほとんど赤い砂岩でできてますから!
ラールキラーはタージマハルを作ったムガル帝国5代皇帝シャージャハーンが要塞として建築させた美しいお城。白い大理石のドームがクリームみたいに乗っかってるのがかわいいでしょ!ドームは9つあって、ラールキラーが完成するまでに9年かかったことをあらわしているんだって〜!じゃあこのドームは最後に作ったのかな?それとももともと9年計画だったのかしら?シャージャハーンがいたら聞いてみたい!シャージャハーンは白大理石が大好きだったそうですよ!ま、散財癖がひどくて後に息子に幽閉されちゃうんですけどね〜。(幽閉されたのはアグラ城ですー!)

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うーん!要塞って感じでかっこいい!お堀もあってヨーロッパのお城みたい!
でもサリー姿のおばちゃん達が井戸端会議してるからやっぱりここはインドだね!

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かっこいい門!堂々としていてでっかーい!!

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門をくぐるとバザールが!修復中なのかな?それでも土産物を売るインド人の商売魂を感じる。

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広い庭の先にデイワニ・アームという一般市民と王が会うための場所があります。王に会うにはまだ遠いのですな〜!

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はい!これがデイワニ・アームの玉座です〜!やっぱり白大理石でできていて、宝石などが散りばめられていて豪華ですね〜!当時はピッカピカのギッラギラだったことでしょう!

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そしてこちらがVIP用の謁見の間、デイワニ・カースでございます!アンベール城にも鏡の間がありましたが、きっとここも天井に鏡があった痕跡があるのでキラキラピカピカだったことでしょう!

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宝石もふんだんに使って、確かに息子に呆れられても仕方ないか〜!でも美しいものを作ったから世界遺産になったんだよね!

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あ、象さんみっけ!いろんな人が触るのか、色が変わってる!笑

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こちら、当時は下の溝に水が流れておりました。そうです、エアコンです!
昔は涼しくするために床下などに水を流していたそうです!透かし彫りが綺麗!
天秤が彫刻されているけど、王様が天秤座だったとかかな?なんだろうな?

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こちらも水を流していたところ。このモクモクした形をふんだんに使っているのが素敵だわー!何模様っていうのかな?隙間から水が出てさぞ綺麗で涼しい事でしょうなー!

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それにしても広い敷地〜ってお兄さん、チャックの確認OKかな?

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こちらは真珠モスクと呼ばれる皇帝専用のモスク。焼けた後が生々しいコンパクトなモスクですね。真珠というか鳩モスクだよ、これじゃ。鳩いすぎだよー!!!🐦

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「うーん、中がみたーい!」
内部見学不可なのでおじさんも背伸びして覗いていますね!

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チラリ!中はこんな感じのようです!白い大理石にレリーフ。シンプルながら綺麗なモスクのようですね!

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や〜。広いです!奥に見える洋風の建物は大学だそうです。こんなに広い土地だったら王様も暇しなかったかもな〜!乗馬とかいろんな遊びできそうだし〜!
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満喫した、ラールキラー!

 

以上、駆け足ですがデリー3大世界遺産でした!デリーは交通渋滞がすごいです!是非時間に余裕を持って観光してくださいねー!