uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

アマテラス高千穂!人と神を繋ぐ場所

高千穂観光 2/3

宮崎県の高千穂。ここは神が住まう町と言われております。というのも、古事記、日本書紀ある、アマテラスオオミカミや、天皇の祖先にあたる神武天皇にまつわる場所がたくさんあるのです。
今回は天岩戸神社、あまてらす鉄道について書きます。高千穂峡夜神楽については別記事に書きますので合わせて読んでみて下さいね〜! 

 

 

天安河原 八百万の神様たちの相談所

ひゃー!石がいっぱい積んである!どうしてみんな石を積むんですかね?習慣?
ここ、天安河原は八百万の神たちが集まって、アマテラスオオミカミをどうやって岩戸から出すかを相談した場所なんですって。

アマテラスさんは太陽の女神様で、高天原(たかまがはら)という天上(神様の国)を治めていました。あるとき、弟のスサノオさんの暴れん坊っぷりに嫌気がさして、大きな岩で塞がれた洞窟に籠ってしまいました。その岩戸の洞窟は神社の人に案内をお願いすると見せてくれますが、撮影禁止なので写真はありません。
奥行き9mくらいの洞窟だそうで、山の中にあります。

そのアマテラスさんをどうやって岩戸から出すか相談した場所がここなんですって。

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こんな感じで岩がえぐられたような、ちょっと奥まったところで相談したんですね、八百万の神様たちは。アマテラスさんがいないときは暗闇ですから、結構な隠れ場所だったのかもしれません。でもアマテラスさんが隠れていた岩戸に割と近い場所です。大丈夫だったんだろうか。聞こえちゃいそうですけど、神なら。

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気持ちの良い沢です。昔はもっとうっそうとしていて、神が住んでそうな雰囲気だったんでしょうね。

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天岩戸神社 アマテラスの隠れた岩戸

立派な神社ですな〜。この裏に岩戸があり、神社の人にお願いすると案内してもらえますが、先ほども書きましたが撮影禁止なのです。神聖な場所だからとか?

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これはオガタマノキ。アマテラスさんを岩戸から出すときに、この木の枝をアメノウズメさんが持って踊ったんだとさ。アメノウズメさんは、アマテラスさんの興味をひくため、生まれたままのお姿で面白おかしく踊りまくったという女神様です。

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そのオガタマノキの実がこれ。

これが今の神楽鈴の原型と言われているそうです〜。

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神楽鈴はこんな感じ。確かに似てる!神楽については別記事を読んでくださいね!
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そしてこれが神社内にある神楽殿。
丸い鏡は日を表しているんですって。
天安河原まではここから10分くらい奥まっていて、上り下りもある場所なので、天安河原にお参りできない人は代わりにここでお参りするとか。

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天皇の先祖は神様?

でもどうして高天原(天上)で起こった出来事なのに、地上にこのような岩戸などが残っているのでしょうか?

 

これは天皇を神様とする思想からきていると思われます。
最初の天皇であり、神の末裔とされる神武天皇はお米を植えて歩きました。
当時食べ物は神様が与えてくれるものだと思われていましたので、神武天皇は食べ物を生み出す方法を教えてくれた人、つまりは神様に近い存在だったと言えます。

その神武天皇の生まれたのが高千穂。
高千穂は天上界の神様と地上を繋ぐ場所となっていったのだろうと思います。
より真実味を持たせ、神聖な言い伝えを残すことで、天皇は神の末裔だよ〜と、民に信じ込ませるために、このような場所を残したのかもしれません。

なんだかどこの国もにていますね!
エジプトも太陽神ラーが大切ですし、ファラオは神と同一視されます。
人間は食べ物がないと生きていけないので、根本的には同じなんでしょうね。

 

 

あまてらす鉄道 地上105mからのシャボン玉

高いっ!!!!
これは高いぞ!!!
この写真は高千穂橋梁の上からの景色です!
高千穂橋梁は2005年の台風被害により廃線となった高千穂鉄道高千穂線の鉄道橋で、現役時代は、日本で最も高い鉄道橋として知られていたそうです。
下を流れる岩戸川からの高さ105m!通天閣が100mですからすごい高さです!

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 Wikipediaさんから画像を拝借するとこんな感じ。この鉄橋の上でございます!
窓ガラスとかない、軽トラックの改造車に乗ってここまで行きます! 
いろんな意味で怖いですね!!!

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あまてらす鉄道の乗り場「高千穂駅」を出発すると2つのトンネルを抜けます。
そのトンネルの中はささやかなイルミネーションが楽しめます。

この写真を見ていただくとお分かりの通り、窓など一切ございませんので2月は非常に寒かったです!暖かくしていきましょう!

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高千穂鉄橋は風があると危険ですので、ここで一度停車し、風の確認をしてから鉄橋に向かいます。

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鉄橋の真ん中で停車し、写真撮影とおっちゃんたちによるシャボン玉のサービスがあります!手作り感があって、いいですね〜!笑

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寒いけど綺麗だけど高いし怖いしでも綺麗だけど寒い!

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複雑な気分でしたがこの高さで高千穂を見下ろすのはなんだか神様になった気分で、とてもおおらかな気持ちになれました!
スーパーカート(軽トラの改造車)はこの鉄橋で折り返し運転をします。
高千穂駅に戻ると、昔走っていた電車を見学できるコーナーもあり、ちょっと切ない気分を味わえます。 

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あまてらす鉄道のお値段

あまてらす鉄道スーパーカート、2016年2月現在
お値段大人1300円、小中学生800円、未就学児400円です。

維持管理費込みですね!いずれお金が貯まったら高千穂電車記念館的なものを作りたいんだそうで。乗り物としては結構なお値段ですが、町の人たちの鉄道を復刻させたい気持ちが伝わってきたので、応援する気持ちも含めてこのお値段なら納得ですね!

なかなか窓無しの105mを体感することはないと思いますので是非お試しください!
強風の日や、時間によっては運休することもあるらしいので調べてから行ってくださいね〜!

 

 

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