uwabami days

アーティスト活動を生業とする三鷹在住アートユニットuwabamiの日々

赤さん 5 感謝の連続

2020年4月に母になった、はらだの独り言のような子育て日記ブログ。徒然なるままに書きました。

 

赤さんブログ4まで書き、たくさんの方々から感想をいただいて嬉しかったので少しずつ続きを書こうと思います。

4までは忘れないよう、当時すぐに書いた日記をほとんど手直しせず載せましたが、5からは短いメモから思い出しながら書いているのでちょっと雰囲気が変わるかもしれません。

誰かの役にたてば嬉しいです(^^)

 

 

そんな訳で4月5日、無事赤さんの手術が成功してICUの待合室でひとしきり泣き終えた後、ムトウ氏の両親と、我が家に手伝いに来てくれていた私の母にだけ、赤さんの手術の成功の連絡をし、産院に戻った。兄夫婦はつい2か月前に子供が誕生したばかりだったので、今話すとすごく心配させてしまうだろうと思ってまだ話さなかった。もう少し落ち着いて自分で説明がうまくできるようになったら連絡しよう。

 

産院に戻ると「ムトウさぁーん!大変でしたね!」と駆け寄ってくれる助産師さんたち。「早期発見でよかったですね!しかも榊原記念病院で本当によかった!今はしっかりお母さんの身体を休めてくださいね!」と声をかけてくれる。

そう、終始一貫して産院の助産師さん、小児科・小児外科の先生、手術をした病院の方々皆さんが、私のメンタルを気遣ってくれている事がよく分かった。

まず、だれも私に「かわいそう」と言わない。

常にマイナスなイメージを持たせないようにしてくれている。

 

産院ではさりげなく部屋を移動して、赤ちゃんの泣き声があまり聞こえない部屋にしてくれた。(多分思い出して悲しくならないように)

そして何より今やれる事を教えてくれる!!!これが非常にありがたかった。

赤さんは手術後3カ月は入院だと思ってくださいと言われていたので、私がまず頑張るべきは自分の身体を回復させる事と搾乳だった。

 

最初にちゃんと出さないとおっぱいが出なくなるかもしれないと思い、ほぼ毎日きっちり3時間おきに搾乳した。搾乳の仕方は手で搾乳するやり方を産院の助産師さんに教えてもらったのでいつでもどこでも搾乳できるようになった。正に自分がポータブル母乳マシーン!

 

そして次の日の4月6日も赤さんがいる病院の医師の説明と面会時間が限られているため、なんとか面会に行きたいと相談すると、早期退院できる事に!やった!!私の回復が早いから、1日早く退院してもいいとの事!感謝感謝!

おかげでギリギリ両親揃って面会に行ける最後のチャンスを掴めた。

コロナ対策として、ICUに入れる時間と人数が限られることになったからだ。

産院では産後の親の健診も子供の様子を見ながら電話などでしましょうとなり、さらにはお守りに〜と当時手に入らなくなっていた消毒ジェルをこっそりくれたり。退院手続きもスムーズで、本当に助かったしありがたかった。

 

思い返せば榊原記念病院でも到着した最初から気遣ってもらっていた。まずはオムツとおしりふきが必ずいるので先生の説明まで時間があるのでよかったら買ってきてください、と言われ、深夜のドラッグストアに買いに行った時も、ネガティブなイメージになる事を全く言わなかった。

先生の説明までの時間も、子供の名前の候補の話をしたり、私の金髪を褒めてくれたり、我々が仲が良いけどどこで出会ったんですかー?など、深刻になりすぎないように話題をふってくれたり。

毎日忙しいだろうし、次から次へと患者さんが来るし、命の危険と隣り合わせで緊迫する職場のはずのに、、、

皆様すごすぎます!!!

尊敬します!!!

とにかく感謝の連続でしかない!!!

 

そして今回現代医療の凄さにも感謝。

前回までのブログで赤さんの心臓に肺静脈が無いと書いたが、もう少し詳しく書くと、肺静脈にあたる血管が、心臓の変な場所にくっついているため、動脈血と静脈血が混ざってしまい、酸素がうまく運べないという状態だったのだ。

右心房左心房右心室左心室は正常に動いているため、妊婦検診のエコーではなかなか見つかりにくいもので、肺呼吸が始まり、呼吸が浅くなってきたから見つかった。

産院で溶連菌による何かもしれないと検査を進めるうちに、心臓に原因があるとその日のうちに発覚した事がまずすごい。家から近いという理由で選んだ産院(杏林大学病院)だったが、ここで産むことにしてよかった。気づいたのは小児外科の先生だったようだ。そして速やかに榊原記念病院に転院、翌日手術というスピードよ!!

まず、手術前に心臓の詳細な3Dスキャンをし、どの血管がどうくっついているか、どの血管が細くてどの血管が太いか、赤さんの場合どのような手術をすれば一番良いかの計画を全て担当の小児科の先生とオペする外科の先生が直接話してくれた。

全て図解してくれるし、分かりやすく、丁寧。

マジですごいよ、日本の医療!

心臓の図解するマシン作ってる人もすごいし、検査する薬とか、麻酔とか作ってる人もすごいし、全体的な衛生面とかもすごいし、掃除してる人とかもありがたいし、もう色々全部感謝しかないわぁ。

もし江戸時代に私が赤さんを産んでたら、まず私が出産うまくできなくて生きられない、赤さん産まれても生きられない、ム父さんもショックで生きられない!ってなってたわ。きっと。

現代でよかった〜〜〜!

そしてこれがほぼ全て無料というのがまた驚き桃の木である。国保に入っていたため、乳幼児は医療費がかからないのだ。

赤さんの手術費は保険なしだと、ななななんと、1000万円超えだった!入院当時はお金の事など完全に忘れていたが、退院時に明細をみて目をまんまるくしたことは言うまでもない。

税金よ、納税者の皆様よ、ありがとうと言いたい。私もちゃんと納めるよ、、、税金。

この時初めて日本という国の制度に感謝した気がする。

 

今回は日本の医療に感謝という事を書きたかった。新型コロナウィルスで大変な中も現在進行形で頑張ってくれている医療従事者の皆様に本当に本当に感謝したい。

 

その後の赤さんの様子、ICUでの事については次回へ続く。